耐圧防爆構造形シース熱電対
耐圧防爆とは容器が、その内部に侵入した爆発性雰囲気の内部爆発に対して、損傷を受けることなく耐え、かつ、容器すべての接合部は構造上の開口部を通して外部の対象とするガスまたは蒸気の爆発性雰囲気へ引火の生ずることのない構造のことです。温度センサーでは、端子箱と保護管・シースなどが容器となります。
各種石油化学プラント、ガソリン・LPGガス貯蔵所、医薬品製造工場、半導体製造工場、塗装・印刷工場など、可燃性ガス・蒸気を取り扱う場所で数多く使用されています。
弊社では耐圧防爆の認定のみ行っております。本質安全防爆、安全増防爆、水素防爆等は行っておりません。
注意点:端子箱の温度は-10~40℃以内で設置して下さい。
※シース先端部には素子が封入されている為、先端から60mmまでは曲げ及び応力を掛けないで下さい。
補償導線の取扱について:耐圧防爆製品の配線工事については、防爆電気設備の施工が可能な事業者にご相談下さい。
仕様
許容差 | JISクラス1 JISクラス2 (許容差はこちら) |
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素子数 | シングル または ダブル |
耐圧防爆構造の表示記号と内容
d2G4・sd2G4(構造規格) | ExdⅡBT4(技術的基準) |
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記号 | 内容 | 記号 | 内容 |
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s | 特殊防爆構造 | Ex | 技術的基準の防爆構造を示す記号 |
d | 耐圧防爆構造 | d | 耐圧防爆構造 |
2 | 爆発等級を表し、 火炎逸走限界が0.4mmを超え 0.6mm以下 |
IIB | 電気機器のグループを表し、 最大安全すきまが0.5mmを超え 0.9mm未満 |
G4 | ガスまたは蒸気の発火度を表し、 135℃を超え200℃以下 |
T4 | 温度等級を表し、 電気機器の最高表面温度が135℃以下、 ガス又は蒸気の発火温度は135℃を超え 200℃以下 |
防爆適用温度範囲 | -10℃~110℃ | 防爆適用温度範囲 | -10℃~110℃ |
外部導線の引込方式 | 耐圧パッキン方式、 電線管耐圧ねじ結合式 |
外部導線の引込方式 | 耐圧パッキン方式 (使用器具指定) |
耐圧防爆構造製品の紹介
製品名称(素子種類)
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d2G4 |
保護管又はシース外径(mm) sd2G4 |
ExdIIBT4 |
最大長(m)
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シース熱電対 SK, SE, SJ, ST, 1,2,3対 |
(1.0),1.6,3.2,4.8,6.4,8.0 | 44.2~50.0 |
耐圧防爆構造端子箱
コンジット口 | d2G4・sd2G4 | ExdⅡBT4 |
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G1/2 | E6形端子箱 | E8形端子箱 |
G3/4 | E7形端子箱 | E9形端子箱 |
形状
ST2N
ストレートシース管にネジを溶接し、ネジ上部をニップルで補強したものです。
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ST3N
ストレートシース管にフランジを溶接したものです。
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ST22
ストレートシース管にネジを溶接し、ネジ上部をニップルで補強したものにネジ付金属保護管をつけ二重構造にしたものです。
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ST23
ストレートシース管にネジを溶接し、ネジ上部をニップルで補強したものにフランジ付金属保護管をつけ二重構造にしたものです。
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