
被覆熱電対
特徴|仕様|種類| ASTMカラーコード|形状| 応答特性試験
-200~700℃までの温度範囲で使用され、試験用、実験用の温度測定が主ですが、最近では燃料電池業界などでも使用され、活躍の場を広げています。データロガー用温度センサーとしても広く使用されています。
構造が単純なので保護管タイプと比べると安価でスペースも取りません。ただ、その分強度は劣ります。
こちらよりカスタマイズによるセンサー選定のお問い合わせ頂けます。
当日の午前中までにご注文を頂ければ同日出荷が可能な、即納温度センサーのシリーズに被覆熱電対が新たに加わり、ラインナップもモールド形、フィルム形が増えました。
詳しくはこちらのページをご覧下さい。
以下よりカタログをご覧ください。
表面温度測定に優れたフィルム形熱電対も取り扱いしています。
熱電対の原理・種類・特徴についてはこちらをご覧ください。
被覆熱電対の用途別事例はこちらをご覧ください。
最適な表面温度測定方法についてはこちらをご覧ください。
特徴
- 未加工のものをm単位で販売可能です。(未加工のもの{100m単位のものを含みます}は通常お問い合わせフォームよりお問い合わせください。)
- 温接点は露出形/モールド形/フィルム形などの加工可能です。
- 接続部は圧着端子/端末ムキ出し/端末無加工など選択自由です。
- 単純な構造なので低価格での製作が可能です。
- JISやASTM規格対応商品を取り揃えてあります。
- 0.05mmの素線もあり応答速度は非常に優れています。
- 表面温度測定に優れたフィルム形熱電対も取り扱いしています。
仕様
常用使用温度範囲 | 以下表参照ください。 |
---|---|
許容差 | JISクラス1 JISクラス2 (許容差はこちら) |
熱電対種類 | K , E , J , T |
種類
被覆の種類 | 使用可能温度 | 素線の種類 | 色 | 記号 | 素線径【仕上がり寸法】(mm) |
---|---|---|---|---|---|
ビニール | -20~+90℃ | K | 青 | TC-K-G | 0.1 【1.0×1.5】 0.2 【1.2×1.8】 0.32 【2.0×3.0】 0.65 【3.0×4.2】 |
E | 紫 | TC-E-G | |||
J* | 黄 | TC-J-G | |||
T | 茶 | TC-T-G | |||
ガラスウール | +20~+200℃ | K | 青 | TC-K-H | 0.1 【0.9×1.2】 0.2 【1.0×1.3】 0.32 【1.3×1.8】 0.65 【1.5×2.3】 |
E | 紫 | TC-E-H | |||
J* | 黄 | TC-J-H | |||
T | 茶 | TC-T-H | |||
フッ素樹脂 | -200~+200℃ | K | 青 | TC-K-F | 0.1 【0.7×1.2】 0.2 【0.9×1.4】 0.32 【1.1×1.7】 0.65 【1.5×2.4】 |
E | 紫 | TC-E-F | |||
J* | 黄 | TC-J-F | |||
T | 茶 | TC-T-F | |||
ガラスウール 外シールド |
+20~+200℃ | K | TC-K-HSOS | 7/0.32 【2.9×4.6】 | |
J* | TC-J-HSOS | ||||
ポリエステル | -20~+120℃ | K | TC-K-P | 0.1 【0.11】 0.2 【0.21】 0.32 【0.33 |
|
T | TC-T-P |
ASTM カラーコード被覆熱電対
被覆の種類 | 常用使用温度(℃) | 素線種類 | 色 | 記号 | 素線径【仕上がり寸法】(mm) | |
---|---|---|---|---|---|---|
素線 | 被覆 | |||||
ガラスウール | 500 | 480 | K | 黄/茶 | TC-K-HA | 0.32【1.0×1.8】 0.5 【1.2×2.0】 0.8 【1.3×2.2】 |
600 | ||||||
700 | ||||||
高温用ガラスウール | 600 | 700 | K | 茶 | TC-K-HH | 0.5 【1.8×3.1】 |
シリカファイバー | 700 | 870 | K | 白 | TC-K-SF | 0.8 【2.5×3.9】 |
ポリイミド | 600 | 300 | K | 茶 | TC-K-KP | 0.5 【1.1】 |
"※ASTM規格は内被覆の赤がマイナスとなりますので注意して下さい。
形状
温接点形状 |
---|
![]() |
接続部形状 |
---|
![]() |
*シートカップル形についてはビニール、フッ素樹脂被覆のみとなります。素線径φ0.05、0.1、0.2は製作対応しておりません。熱電対種類はK、Tのみになります。
技術情報―応答特性試験
撹拌水中及び静止空気中における、T1からT2への温度変化量を100%としたときの63.2%(時定数)及び90%の値を示すまでの時間は、以下のようになります。
被覆熱電対(露出形)
種類 | 外径(φ) 単位(mm) |
撹拌水中 単位(秒) |
気体中 単位(秒) |
||
---|---|---|---|---|---|
63.20% | 90% | 63.20% | 90% | ||
被覆熱電対 (露出型) |
0.05 | <0.01 | 0.01 | 0.5 | 1.2 |
0.1 | 0.02 | 0.05 | 1.2 | 2.7 | |
0.2 | 0.06 | 0.14 | 3.5 | 8.1 | |
0.32 | 0.15 | 0.35 | 6.1 | 14.1 | |
0.64 | 0.27 | 0.63 | 11.6 | 26.7 |
被覆熱電対(モールド形)
種類 | 外径(φ) 単位(mm) |
撹拌水中 単位(秒) |
気体中 単位(秒) |
||
---|---|---|---|---|---|
63.20% | 90% | 63.20% | 90% | ||
被覆熱電対 (モールド型) |
0.05 | 0.5 | 1.3 | 5.6 | 13 |
0.32 | 2.9 | 6.6 | 32 | 74 | |
0.64 | 4.9 | 11 | 47 | 109 |
試験条件 | |
使用熱電対 |
フッ素樹脂モールド被覆熱電対 フッ素樹脂被覆熱電対 |
---|---|
試験温度 | T1:低温→T2:高温 常温→沸騰水中 常温→100℃静止空気 T2:高温→T1:低温 常温→氷点 100℃静止空気→常温 |
試験方法 | 供試被覆熱電対の検出部を室温から十分な温度差をもつ撹拌水中及び静止空気中に瞬時に置き換えて、時定数及び90%の応答時間を測定する。 |
準拠規格 | JIS C1602 熱電対 |