補償導線の役割について
補償導線の役割について
熱電対を用いて温度を測定するとき、測温接点から基準接点まで熱電対をそのまま延長して接続することが理想的ですが、
・熱電対素線をそのまま使用するのは高価になるため熱電対は短くしたい。
・熱電対素線が細すぎるまたは太すぎるため、計測器と接続しづらい。
等の理由から、熱電対と同等の熱起電力特性を持った補償導線で熱電対と計測器の間を接続するのが一般的です。
補償導線には、
①熱電対と同材質の心線で組み合わされたエクステンション形心線
②熱電対と異なる材質の心線で組み合わされたコンペンセーション形心線
があります。
コンペンせーション形心線は、価格を安く抑えられるものの、熱電対とは異なる材質のため、広い温度範囲にわたって誤差を小さくすることはできません。
⇒補償導線の規格と種類について
⇒各国規格による補償導線カラーコード