熱電対
測温抵抗体
測温抵抗体・熱電対の応答速度について
接触形温度センサーの場合は、温度センサー自体に熱容量があり、測定対象物と温度センサーが同じ温度(熱平衡状態)になるまでにある程度の時間を要します。
この時温度センサーが測定対象物と同じ温度に近づく速度を応答速度と言い、温度センサーの温度指示が測定対象物の温度の63.2%に達するまでの時間を時定数と呼んでいます。
温度センサーの形状を小さくすればするほど応答速度は早くなりますが、機械的強度は低下します。
弊社製品の代表的な応答速度を示しますが、実際の使用環境では温度センサーの形状、測定対象物の物性、流速、挿入長等によって、応答時間は大きく変化いたしますのでご注意下さい。
- 測温抵抗体(保護管タイプ、MgO充填{φ10~15mmは感温フィン付き素子、MgO充填なし})
- 測温抵抗体(保護管タイプ、{MgO充填なし})
- 測温抵抗体(シースタイプ・ふっ素樹脂チューブ付きシースタイプ)
- 熱電対(保護管タイプ)
- シース熱電対
- 被覆熱電対モールド形と露出形の応答速度の比較
- 被覆熱電対
測温抵抗体(保護管タイプ、MgO充填{φ10~15mmは感温フィン付き素子、MgO充填なし})
撹拌水中における、T1からT2への温度変化量を100%としたときの63.2%(時定数)及 び90%の値を示すまでの時間は、以下のようになります。
種類 | 外径(φ) 単位(mm) |
撹拌水中 単位(秒) |
|
---|---|---|---|
63.20% | 90% | ||
測温抵抗体(保護管) | 1.6 | 3.2 | 7.2 |
3.2 | 4.3 | 9.9 | |
4.8 | 7.7 | 17.8 | |
6.4 |
11.0 | 25.4 | |
8.0 | 16.9 | 38.9 | |
8.0 ※MgO充填なしの場合 (グラフなし) |
40 | 92 | |
10.0 | 50 | 114 | |
12.0 | 67 | 154 | |
15.0 | 92 | 212 |
/sec
試験条件 | |
---|---|
使用測温抵抗体 | 巻線形測温抵抗体素子 |
試験温度 | T1:低温→T2:高温 常温→沸騰水中 T2:高温→T1:低温 常温→氷点 |
試験方法 | 供試抵抗体の検出部を室温から十分な温度差をもつ撹拌水中に瞬時に置き換えて、時定数及び90%の応答時間を測定する応答時間は、T1→T2,T2→T1の平均時間とする |
準拠規格 | JIS C1604 測温抵抗体 |
測温抵抗体(保護管タイプ、{MgO充填なし})
撹拌水中における、T1からT2への温度変化量を100%としたときの63.2%(時定数)及 び90%の値を示すまでの時間は、以下のようになります。
種類 | 外径(φ) 単位(mm) |
撹拌水中 単位(秒) |
|
---|---|---|---|
63.20% | 90% | ||
測温抵抗体(保護管) | 8 | 40 | 92 |
10 | 50 | 114 | |
12 | 67 | 154 | |
15 | 74 | 212 |
/sec
試験条件 | |
---|---|
使用測温抵抗体 | 巻線形測温抵抗体素子 |
試験温度 | T1:低温→T2:高温 常温→沸騰水中 T2:高温→T1:低温 常温→氷点 |
試験方法 | 供試抵抗体の検出部を室温から十分な温度差をもつ撹拌水中に瞬時に置き換えて、時定数及び90%の応答時間を測定する応答時間は、T1→T2,T2→T1の平均時間とする |
準拠規格 | JIS C1604 測温抵抗体 |
測温抵抗体(シースタイプ・ふっ素樹脂チューブ付きシースタイプ)
撹拌水中における、T1からT2への温度変化量を100%としたときの63.2%(時定数)及 び90%の値を示すまでの時間は、以下のようになります。
種類 | 外径(φ) 単位(mm) |
撹拌水中 単位(秒) |
気体中 単位(秒) |
||
---|---|---|---|---|---|
63.20% | 90% | 63.20% | 90% | ||
測温抵抗体(シース) |
3.2 | 2.8 | 6.3 | 136 | 358 |
4.8 | 4.1 | 9.3 | 218 | 478 | |
6.4 | 5.4 | 12.4 | 304 | 714 | |
8.0 | 6.8 | 16.0 | 401 | 925 |
/sec
種類 | 外径(φ) 単位(mm) |
撹拌水中 単位(秒) |
気体中 単位(秒) |
||
---|---|---|---|---|---|
63.20% | 90% | 63.20% | 90% | ||
測温抵抗体(シース) |
9×7/6.4 | 64.3 | 147.8 | 358 | 824 |
/sec
試験条件 | |
---|---|
使用測温抵抗体 | 巻線形測温抵抗体素子 |
試験温度 | T1:低温→T2:高温 常温→沸騰水中 T2:高温→T1:低温 常温→氷点 |
試験方法 | 供試抵抗体の検出部を室温から十分な温度差をもつ撹拌水中に瞬時に置き換えて、時定数及び90%の応答時間を測定する応答時間は、T1→T2,T2→T1の平均時間とする |
準拠規格 | JIS C1604 測温抵抗体 |
熱電対(保護管タイプ)
撹拌水中における、T1からT2への温度変化量を100%としたときの63.2%(時定数)及 び90%の値を示すまでの時間は、以下のようになります。
種類 | 外径(φ) 単位(mm) |
撹拌水中 単位(秒) |
気体中 単位(秒) |
||
---|---|---|---|---|---|
63.20% | 90% | 63.20% | 90% | ||
熱電対(保護管) | 22 | 268 | 616 | 614 | 1416 |
/sec
試験条件 | |
---|---|
使用熱電対 | タイプK |
試験温度 | T1:低温→T2:高温 T2:高温→T1:低温 |
試験方法 | 供試熱電対の検出部を室温から十分な温度差をもつ撹拌水中及び静止空気中に瞬時に置き換えて、時定数及び90%の応答時間を測定する 応答時間は、T1→T2,T2→T1の平均時間とする |
準拠規格 | JIS C1602 熱電対 |
シース熱電対
撹拌水中における、T1からT2への温度変化量を100%としたときの63.2%(時定数)及 び90%の値を示すまでの時間は、以下のようになります。
種類 | 外径(φ) 単位(mm) |
撹拌水中 単位(秒) |
気体中 単位(秒) |
||
---|---|---|---|---|---|
63.20% | 90% | 63.20% | 90% | ||
シース熱電対 | 1.0 | <0.1 | 0.2 | 12 | 43 |
1.6 | 0.9 | 2.1 | 28 | 102 | |
3.2 | 2.8 | 5.8 | 69 | 255 | |
4.8 | 4.5 | 9.0 | 160 | 366 | |
6.4 | 6.1 | 12.6 | 254 | 588 | |
8.0 | 7.9 | 16.1 | 412 | 877 |
/sec
試験条件 | |
---|---|
使用シース熱電対 |
タイプK |
試験温度 | T1:低温→T2:高温 常温→沸騰水中 常温→100℃静止空気 T2:高温→T1:低温 常温→氷点 100℃静止空気→常温 |
試験方法 |
供試シース熱電対の検出部を室温から十分な温度差をもつ撹拌水中及び静止空気中に瞬時に置き換えて、時定数及び90%の応答時間を測定する。 |
準拠規格 | JIS C1605 熱電対 |
被覆熱電対モールド形と露出形の応答速度の比較
撹拌水中における、T1からT2への温度変化量を100%としたときの63.2%(時定数)及 び90%の値を示すまでの時間は、以下のようになります。
被覆熱電対(モールド形)
被覆熱電対(露出形)
種類 | 外径(φ) 単位(mm) |
モールド形 63.2% 単位(秒) |
露出形 63.2% 単位(秒) |
モールド形 90% 単位(秒) |
露出形 90% 単位(秒) |
---|---|---|---|---|---|
被覆熱電対 | 0.05 | 0.5 | <0.01 | 1.3 | 0.01 |
0.32 | 2.9 | 0.15 | 6.6 | 0.35 | |
0.64 | 4.9 | 0.27 | 11 | 0.63 |
/sec
種類 | 外径(φ) 単位(mm) |
モールド形 63.2% 単位(秒) |
露出形 63.2% 単位(秒) |
モールド形 90% 単位(秒) |
露出形 90% 単位(秒) |
---|---|---|---|---|---|
被覆熱電対 | 0.05 | 5.6 | 0.5 | 13 | 1.2 |
0.32 | 62 | 6.1 | 74 | 14.1 | |
0.64 | 47 | 11.6 | 109 | 26.7 |
/sec
試験条件 | |
---|---|
使用熱電対 |
ふっ素樹脂モールド被覆熱電対 ふっ素樹脂被覆熱電対 |
試験温度 | T1:低温→T2:高温 常温→沸騰水中 常温→100℃静止空気 T2:高温→T1:低温 常温→氷点 100℃静止空気→常温 |
試験方法 |
供試被覆熱電対の検出部を室温から十分な温度差をもつ撹拌水中及び |
準拠規格 | JIS C1602 熱電対 |
被覆熱電対
撹拌水中における、T1からT2への温度変化量を100%としたときの63.2%(時定数)及 び90%の値を示すまでの時間は、以下のようになります。
被覆熱電対(モールド形)
被覆熱電対(露出形)
種類 | 外径(φ) 単位(mm) |
撹拌水中 単位(秒) |
気体中 単位(秒) |
||
---|---|---|---|---|---|
63.20% | 90% | 63.20% | 90% | ||
被覆熱電対 (モールド型) |
0.05 | 0.5 | 1.3 | 5.6 | 13 |
0.32 | 2.9 | 6.6 | 32 | 74 | |
0.64 | 4.9 | 11 | 47 | 109 |
/sec
種類 | 外径(φ) 単位(mm) |
撹拌水中 単位(秒) |
気体中 単位(秒) |
||
---|---|---|---|---|---|
63.20% | 90% | 63.20% | 90% | ||
被覆熱電対 (露出型) |
0.05 | <0.01 | 0.01 | 0.5 | 1.2 |
0.1 | 0.02 | 0.05 | 1.2 | 2.7 | |
0.2 | 0.06 | 0.14 | 3.5 | 8.1 | |
0.32 | 0.15 | 0.35 | 6.1 | 14.1 | |
0.64 | 0.27 | 0.63 | 11.6 | 26.7 |
/sec
試験条件 | |
---|---|
使用熱電対
|
ふっ素樹脂モールド被覆熱電対 ふっ素樹脂被覆熱電対 |
試験温度 | T1:低温→T2:高温 常温→沸騰水中 常温→100℃静止空気 T2:高温→T1:低温 常温→氷点 100℃静止空気→常温 |
試験方法 |
供試被覆熱電対の検出部を室温から十分な温度差をもつ撹拌水中及び |
準拠規格 | JIS C1602 熱電対 |