FAQ よくある質問

測温抵抗体

新規格(JIS C 1604:2013)対応について

実施時期

2018年2月1日受注分より新規格(JIS C 1604:2013)での対応といたします。
旧規格(JIS C 1604:1997)での対応をご希望の場合は弊社営業員にご相談下さい。

対象製品

対象となる製品は測温抵抗体です

新規格による変更点

1. 自己加熱と測定電流

測温抵抗体で温度を計測する為には、感温部の抵抗素子に測定電流※を流して温度を求めます。

このため、測定電流の消費電力によって測温抵抗体中の抵抗素子の温度上昇を引き起こします。これを“自己加熱”といいます。自己加熱は測定電流の2乗に比例し、大きくなると精度誤差の要因になります。また自己加熱は、測温抵抗体の構造や測定環境に依存し変化します。

JIS C 1604:2013では最大測定電流は、自己加熱の大きさが定められた許容差クラスにおける許容差の25%を超えない値とするという規定が追加されました。このことにより測定電流2mAでは、クラスAの規定を満たさない可能性が高くなるため、弊社ではJIS C 1604:2013におけるクラスAの測定電流を1mA以下とします。許容差クラスA且つ測温電流2mAをご希望の場合は弊社にご相談下さい。

※“測定電流”の用語について   
旧規格では “規定電流”及び“測定電流”の両者を使っていましたが、どちらも同様のものであるため、新規格ではIEC 60751:2008に整合させ、“測定電流”に統一されました。

2. 温度範囲

JIS C 1604:2013では使用温度範囲による区分に、常温用としての区分(N)が新たに追加されました。
JIS C 1604:2013に準拠し、測温抵抗体の使用温度範囲を下記とします。また、製品銘板に表示する温度範囲を記号(H,M,N,L)で表記します。

これによって、従来の製品で銘板の温度範囲に「L」や「M」と表示されていた製品の一部について、「N」の温度範囲記号に変更になる場合がありますのでご承知下さい。

記号 区分 使用温度範囲
L 低温用 -196℃~100℃
N 常温用 -30℃~200℃
M 中温用 0℃~350℃
H 高温用 0℃~600℃

3. 端子の識別色について

JIS C 1604:2013ではIEC規格に合わせて端子色が変更されましたが、弊社では既存の識別色との互換性を重視し、当面の間JIS C 1604:1997に準拠した内被覆色と圧着端子色とし、下記の対応とします。

※上記のリード線の内被覆色は弊社の代表的な色です。JIS C 1604では内被覆色の識別色に ついての規定はありません。

4. 許容差クラスの温度範囲について

JIS C 1604:2013では許容差が適用される温度範囲が新たに規定されました。許容差が適用される温度範囲がJIS C 1604:2013と異なる場合には、その温度範囲を明記することにより、この規格を適用できるとされています。弊社の対応可能な温度範囲については下表のようになります。

許容差クラス 許容差が適用される温度範囲(℃)
シース測温抵抗体 測温抵抗体(保護管構造)
AA 0~150 0~150
A -100~350 -40~350
B -196~500 -70~500

※クラスAAにつきましてはご相談下さい

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